エフ・エス・アール

はじめまして

我が社は、分娩から肥育までの一貫経営農場です。

愛媛県新宮村から養豚業を初めて５０年となります。２００４年には四国中央市新宮町となりました。

新宮町は、山深い自然の中で育まれた高品質な新宮茶と、そこから発展した観光施設「霧の森」が有名です。

四国のほぼ中央に位置し、「静かに癒される」「お茶と自然を楽しむ」観光地として密かな人気があります。

私たちは地域循環型農業を行っています。

我が社は、新宮茶として有名な脇茶園さんからお茶を分けてもらい

そのお茶を豚に食べてもらって

お茶を食べた豚から出てきた糞尿を堆肥化し

その堆肥を、脇茶園で使ってもらっています。

茶吟豚（チャギンブタ）とは

ランドレース（L）× 大ヨークシャー（W）の組み合わせで母豚を作り、それにデュロック（D）を交配することで、産まれる子豚は「LWD」の三元交配豚になります。

この三元豚に特別にお茶を配合した飼料を食べて、大きくなった豚をチャギンブタと言います。

このお茶は、地元のお茶農家、脇製茶場さんから、お茶を分けてもらい、飼料に混ぜて与えています。

脇さんのお茶は、全国でもトップクラスの銘茶、 昼夜の寒暖差と霧が香り豊かな茶葉を育てます。

母豚にLW（ランドレース）を使用し、オス豚にD（デュロック）を用いることで得られる肉質の良さや、飼料に工夫を凝らした点に、油のうまみや飼育環境についても考察します。

養豚場の環境

飼料の重要性

豚の成長や健康状態は、与えられる飼料に大きく依存します。茶吟豚の場合、以下の特別な飼料が使用されています。

乳酸菌

土

炭

お茶

まとめ

豚枝肉における格付け頭数と等級の発生状況

我が社は、分娩から肥育までの一貫経営の養豚農家です。

豚肉の格付けは、養豚農家にとっての指標になります。

産まれてから出荷までの六か月間

無駄なく、豚にストレスをかけずに育てられたかの評価だと思っています。

いわゆる、通知表だと思ってください。

下記の表は自社の、２０２４年度の出荷格付け結果です。

等級	自社構成比	特徴
極上（特上）	2％	歩留が非常に良く、肉質・脂肪のバランスも極めて良い。出荷頭数のごく一部、希少。高級品扱い。
上	60％	歩留・肉質ともに優れており、赤身が多く脂肪も適度で整った枝肉。
中	29％	標準的な品質で、一般市場に多く流通する等級。
並	8％	基準よりやや劣るが出荷可能。赤身が少なめで脂肪質がやや劣る。
等外	1％	格付対象外（成長不足・奇形・病変など）。

🐖 有限会社エフ・エス・アール R6年度 豚枝肉格付け結果（自社データ）

全国平均との比較

我が社の格付け結果と全国の格付け結果を比較してみました。

全国の等級別の格付頭数および構成比は以下のとおりです：（R4年度）

等級	格付頭数	構成比
極上	145,874頭	1.2％
上	6,622,292頭	52.4％
中	4,042,079頭	32.0％
並	1,368,487頭	10.8％
等外	468,321頭	3.7％

📊 全国平均（R4年度）とエフ・エス・アールの比較

等級	自社（R6）	全国（R4）	備考
極上	2.0％	1.2％	全国より +0.8pt 高い
上	60.0％	52.4％	全国より +7.6pt 高い
中	29.0％	32.0％	全国より –3.0pt 低い
並	8.0％	10.8％	全国より –2.8pt 低い
等外	1.0％	3.7％	全国より –2.7pt 低い