養豚場の事
私たちは地域循環型農業を行っています。

エフ・エス・アールとは

愛媛県四国中央市新宮。
四国山地の山並みに囲まれた町。
朝晩の寒暖差があり、
冬は寒く、夏は涼しい、の多い町です。
お茶所と言われる街。
このような素敵な場所で
養豚をしています。
茶吟豚(チャギンブタ)とは
ランドレース(L)× 大ヨークシャー(W)の組み合わせで母豚を作り、それにデュロック(D)を交配することで、産まれる子豚は**「LWD」**の三元交配豚になります。
この三元豚に特別にお茶を配合した飼料を食べて、大きくなった豚をチャギンブタと言います。
このお茶は、地元のお茶農家、脇製茶場さんから、お茶を分けてもらい、飼料に混ぜて与えています。
脇さんのお茶は、四国でもトップクラスの銘茶、 昼夜の寒暖差と霧が香り豊かな茶葉を育てます。
母豚にLW(ランドレース)を使用し、オス豚にD(デュロック)を用いることで得られる肉質の良さや、飼料に工夫を凝らした点に、油のうまみや飼育環境についても考察します。


養豚場の環境
湧水の利用
飼育に使用する水は、湧水を選んでいます。湧水はミネラルが豊富で、豚の健康に良い影響を与えるとされています。清潔で新鮮な水を与えることで、ストレスを軽減し、より良い肉質を実現します。


豚さんは、暑さに弱く寒さに強い。
冬には雪が降り、夏は涼しい環境で、
おいしい水、おいしい空気、
おいしい飼料を食べて
ストレスフリーで育っています。
飼料の重要性
豚の成長や健康状態は、与えられる飼料に大きく依存します。茶吟豚の場合、以下の特別な飼料が使用されています。

乳酸菌
乳酸菌は腸内環境を整える効果があり、消化吸収を助けます。これにより、豚はより効率的に栄養を吸収し、健康的に成長することができます。
土
土は自然のミネラルを豊富に含んでおり、豚の免疫力を高める効果があります。また、土を食べることで、豚は自然な行動を促進され、ストレスを軽減することができます。
炭
炭は消臭効果があり、豚舎の環境を改善します。また、炭は腸内の有害物質を吸着し、健康を保つ助けとなります。
お茶
お茶には抗酸化物質が含まれており、豚の健康をサポートします。特に緑茶は、脂肪の代謝を促進し、肉質の向上にも寄与します。
まとめ
三元豚の飼育において、乳酸菌、土、炭、お茶を与えることは、健康的な成長と優れた肉質を実現するための重要な要素です。これらの飼料を活用することで、より良い環境を提供し、三元豚の特性を最大限に引き出すことが可能になります。
豚枝肉における格付け頭数と等級の発生状況
豚さんは出荷した時に、豚枝肉になった段階で格付けをします。
これは、農家の指標であります。
我が農場の豚枝肉格付けは
「上」以上の等級が全国統計より高めとなっています。

- 極上 2%
- 上 60%
- 中 29%
- 並 8%
- 等外 1%
等級 | 自社構成比 | 特徴 |
---|---|---|
極上(特上) | 2% | 歩留が非常に良く、肉質・脂肪のバランスも極めて良い。出荷頭数のごく一部、希少。高級品扱い。 |
上 | 60% | 歩留・肉質ともに優れており、赤身が多く脂肪も適度で整った枝肉。 |
中 | 29% | 標準的な品質で、一般市場に多く流通する等級。 |
並 | 8% | 基準よりやや劣るが出荷可能。赤身が少なめで脂肪質がやや劣る。 |
等外 | 1% | 格付対象外(成長不足・奇形・病変など)。 |
🐖 有限会社エフ・エス・アール R6年度 豚枝肉格付け結果(自社データ)

全国の等級別の格付頭数および構成比は以下のとおりです:(R4年度)
等級 | 格付頭数 | 構成比 |
---|---|---|
極上 | 145,874頭 | 1.2% |
上 | 6,622,292頭 | 52.4% |
中 | 4,042,079頭 | 32.0% |
並 | 1,368,487頭 | 10.8% |
等外 | 468,321頭 | 3.7% |
📊 全国平均(R4年度)との比較
等級 | 自社(R6) | 全国(R4) | 備考 |
---|---|---|---|
極上 | 2.0% | 1.2% | 全国より +0.8pt 高い |
上 | 60.0% | 52.4% | 全国より +7.6pt 高い |
中 | 29.0% | 32.0% | 全国より –3.0pt 低い |
並 | 8.0% | 10.8% | 全国より –2.8pt 低い |
等外 | 1.0% | 3.7% | 全国より –2.7pt 低い |
まとめ
より良い環境で飼育され、良質な飼料を食べ、きれいな水を飲んで育った豚。
その結果として、「上」以上の格付けが全体の62% を占め、全国平均を大きく上回る高品質な枝肉を生産しています。